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閉塞性黄疸 〜
ビリルビン(次回にご紹介)という色素が血液中に増加し、全身の皮膚や粘膜に沈着して黄色くなった状態を黄疸といいます。肝炎や肝硬変などの肝臓の病気がある場合や胆管に異常がある場合、血液の中に含まれる赤血球が破壊される場合(溶血)に黄疸になります。
腸での食物の消化、吸収を助けている胆汁にもビリルビンが含まれています。肝細胞で合成された胆汁は、胆管を通って十二指腸に出されます。枝分かれして肝臓の中をくまなく走る胆管はしだいに集まって、最終的には一本になります。一本に合流した胆管は、胆嚢からのびる胆嚢管という管と合流し、総胆管となります。さらに総胆管は、膵臓からくる膵管と合流して、十二指腸に胆汁を注ぎます。
胆汁の通り道がつまり、胆汁が十二指腸に排泄されなくなると、体の中にビリルビンがたまり、黄疸がでます。胆管がつまる原因は胆石や胆管がんなどさまざまですが、このような胆道がつまって黄疸になった状態を閉塞性黄疸とよんでいます。
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