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アイソザイム 〜
同じ酵素でも、タンパク質の構造が少しだけちがうものがある場合があります。ALPの場合は、肝臓型、骨型、小腸型の三つの型があります。「LDH」という酵素も、血液型、肝臓型、筋肉型の三つの型があります。さらに、アミラーゼには膵臓型と唾液腺型の二つの型があります。これらのアイソザイムを測ることによって、逸脱酵素がどの臓器から漏れ出ているのかを明らかにすることができます。かなりくわしい検査の部類に入るので、健康診断ではあまり用いられません。
「CK」という酵素のアイソザイムには、骨格筋型(CK-MM)、脳型(CK-BB)、心筋型(CK-MB)の三種類があります。心筋が悪くなった場合はCK-MBが増えます。CK-MBは心筋梗塞の診断に非常に有効で、アイソザイムの検査の中では、このCK-MBの検査が最も有効な検査です。
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