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からだと病気

糖の代謝に重要な役割をもつホルモンが不足しておきる
糖尿病

膵臓の中にある膵島(ランゲルハンス島)からインスリンというホルモンが出ています。このインスリンの分泌が悪くなったり、あるいは体の細胞がすぐにインスリンに反応しなくなったりしておこる病気が糖尿病です。
インスリンのはたらきは血糖を下げることです。インスリンには食事でとった糖を筋肉や肝臓にたくわえるというはたらきがあります。そして生物は食事がとれない飢餓状態になったら、筋肉や肝臓から糖を動員して、自分の生命を維持します。インスリンが分泌されなくなると、つねに糖を使ってしまう状態になります。筋肉からも肝臓からも動員して、糖代謝を上げてしまい、血糖値が高くなります。


二型糖尿病が90%を占める

糖尿病は二つのタイプに分類されます。一つは膵島にあるインスリン分泌細胞が次々に破壊され、インスリンが異常に不足するタイプで、これを「一型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)」といいます。一型糖尿病は、主に15歳未満の子どもがかかる糖尿病です。欧米人にくらべると、日本人にはこのタイプが少なく、糖尿病患者の2〜3%以下といわれています。
もう一つは40歳以上の成人がかかる「二型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)」で、糖尿病患者全体の九割を占めます。その多くは複数の遺伝的な素因に加えて、環境や加齢が関係していると考えられています。肥満や脂肪分の多い食事、ストレス、運動不足など、さまざまな環境因子や後天的な因子が二型糖尿病の発病や悪化の原因になっています。生活習慣病とよばれるのは二型糖尿病です。


糖尿病の三大合併症

糖尿病の症状はのどがかわく、多飲、多尿、体重が減少するなどで、重篤になれば昏睡状態になることもあります。治療を行わないまま長期間がすぎると、さまざまな合併症があらわれます。なかでも糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害は、三大合併症ともいわれています。
糖尿病性網膜症は、眼底の血管に変化があらわれ、視力障害を引きおこし、視力が低下する病気です。眼のレンズや光学系に問題はないので、メガネやコンタクトレンズなどでは矯正はできません。一型糖尿病患者の80%にみられ、また成人の失明する原因疾患の第1位となっています。
糖尿病性腎症は、腎臓における尿のろ過装置である糸球体に糖尿病に特異的な変化がおきて、タンパク尿があらわれ、腎機能が低下する病気です。放置すると、多くの場合は数年のうちに腎不全になり、尿毒症となります。現在、日本における人工透析(腎臓の機能を代行する治療法)患者がもつ原疾患でいちばん多いのは、糖尿病です。
糖尿病性神経障害は、末梢における温度感覚などの知覚が障害される病気です。熱いものにふれてもわからず、やけどをおこしたりして怪我をして、感染症にかかりやすくなったり、化膿したりすることがあります。
この三大合併症に加えて、足の指などに壊疽をおこす糖尿病性壊疽や、糖尿病性昏睡などがあります。


糖尿病の検査と診断

糖尿病の診断には、朝食前の空腹時の血糖値が重要です。正常値は110未満で、126以上が糖尿病と判断されます。
血液検査では糖尿病と判定されないものの、インスリンの分泌が少し悪いときは、ブドウ糖(甘いジュース)を飲んでから、30分おきに血液を採取して血糖をはかるという糖負荷試験を行います。そのパターンによって糖尿病型か境界型か正常型かに分けます。境界型の場合は、すぐに治療をする必要はありませんが、食事療法を行ったほうがよいでしょう。
このほかにもヘモグロビンA1Cといって、赤血球に含まれるヘモグロビンと糖が結びついたものがあります。これが全ヘモグロビンの何%を占めているかをみることで、最近約1カ月間の平均的な血糖のレベルがわかるようになってきています。
治療に関しては、運動と食事療法が中心ですが、それに加えて血糖降下剤などで治療することもあります。さらに重症になったり、一型糖尿病の場合には、インスリンの注射による投与が必要です。治療は糖尿病を完治するというより、コントロールすることを目標に行われます。


糖尿病の種類とその特徴

1型糖尿病 2型糖尿病
●25歳以下の発症が多い。
●のどのかわき、多尿、多飲、体重減少などの典型的な症状がみられる。
●遺伝的素因あり(2型糖尿病にくらべると遺伝傾向は少ない)。
●発病前、発病したときの肥満はみられない。
●発病は急激の場合が多い。
●インスリンの分泌は極端に低下
●治療にはインスリン注射が不可欠
●糖尿病患者全体の90%
●発病する年齢は一般に中年以降。食生活の欧米化にともない、日本では若年者や児童でも増加。
●遺伝性が濃い。
●発病する前、発病したときの肥満は80%にみられる。
●発病はゆるやか
●インスリンの分泌はわずかに低下、インスリン抵抗性がおこる。
●まず食事療法と運動療法が中心となる。

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