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視床を電気刺激すると,重度の脳障害からの回復がみられた
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重い外傷により脳障害を負い,大脳皮質の接続が広範囲に失われると,コミュニケーションや,目的をもった行動をつかさどる脳機能が失われる。脳障害をもってから12ヶ月間以上意識障害があると,回復のみこみはないと考えられている。
このたびの研究によれば,「最小意識状態(MCS)」にある患者は,残っている脳機能を治療によって改善できる可能性があることが明らかになった。
最小意識状態(MCS)とは,目覚めているようにみえるが認識能力がいちじるしくそこなわれている状態のことだ。
近年の研究で,MCSの患者には,大脳皮質ネットワークが広い範囲で保存されていることがわかっていた。
アメリカ,コーネル大学のシッフ博士らは,6年間MCSがつづいている患者の視床中心部の両側に,「深部脳電気刺激(DBS)」を与えた。
すると,手足のコントロールや口からの摂食などの行動が改善されたという。
覚醒して認識をコントロールする機能は,通常は前頭葉で行われる。博士らは,DBSにはこの機能を補う効果があると考えている。
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