メディカルニュース
がん発症の男女差のわけ
Science
肝臓がんを女性よりも男性でおきやすくする物質が明らかになった

 最もよくみられる肝臓がんである「肝細胞がん(HCC)」は,その患者の大半が男性である。
マウスに発がん剤「DEN」をあたえるとHCCを発症するが,この場合も雄での発症が多い。HCC発症の男女差のしくみは,
これまで明らかになっていなかった。
アメリカ,カリフォルニア大学のナウグラー博士らは,マウスにDENをあたえると,「インターロイキン6(IL-6)」という物質の血中の濃度が高くなることを見いだした。
また,雌よりも雄の方が濃度が高くなることがわかった。
IL-6の遺伝子をもたないマウスでは,DENによるHCCの発症に,雌雄の差はみられなかった。
さらに,女性ホルモンの「エストロゲン」を雄のマウスにあたえると,IL-6の血液中の濃度が低くなることも明らかになった。
この結果から,エストロゲンに似た物質によってIL-6の生成をおさえることで,男性におけるHCC発症を予防できるかもしれない,と博士らは考えている。
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