メディカルニュース
ミオシンの歩き方
Science
先行する“足”の振動が,後方の足が前に進むのを助けているようだ

 細胞内ではさまざまな物質が移動する。この移動にたずさわる「ミオシン5」は,アクチン線維に沿って動く分子モーターである。
ミオシン5は,V字型をしており,2本の腕は「ネック」とよばれる。
ネックの末端にはモーター部位がついており,このモーターを「ヘッド」という。
ミオシン5が“歩く”とき,この二つのヘッドが,ヒトが歩くときのように交互に上に持ち上がり, もう片方よりも前に出る方法で前に進んでいる。
早稲田大学理工学術院の城口克之講師らは,ミオシン5のネックがどのように動くかを調べた。
実験では,ネックの一つにタンパク質の1種を取りつけ,光学顕微鏡で観察した。
観察によれば,上に持ち上げられたネックは,もう一方の先行するヘッドよりも前の場所に着地するまで, ネックをさまざまな方向に振る。これは「ブラウン運動」とよばれる動きである。
先行するネックの活動的な振動が,持ち上げられたヘッドの不規則な動きをひきおこし,前方へ着地する手助けとなるメカニズムが明らかになった,と博士らはのべている。
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