大動脈弁閉鎖不全症



心臓内の4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)の出入り口には逆流防止(一方通行)用の「弁」が付いています。正常な弁は通常パラシュートのように薄く自在に開閉しますが、様々な原因でこれらの弁が狭く通りにくくなったり(狭窄症)、一部が切れたりのびたりして逆流する(閉鎖不全症)ようになることがあります。
大動脈弁は左心室から大動脈への出口にある3尖の弁ですが、リウマチ、マルファン症候群、粘液変性、先天性(2尖弁)、感染性心内膜炎などの原因で逆流することがあります。軽度のものは薬物治療しますが、呼吸困難、起坐呼吸などの左心不全症状や狭心痛などが現れるようなら、人工弁置換手術が必要です。放置した場合の10年生存率は10%程度といわれています(JW Kirklin)。

大動脈便閉鎖不全症
▲大動脈便閉鎖不全症


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