溶連菌感染症



溶連菌という細菌が感染し、咽頭炎や扁桃腺炎を起こし、のどの痛み、熱、体や手足の発疹などが出現します。舌はイチゴのようになり、手足の皮がむけることもあります。その他に、嘔吐、嘔気、口角炎が出現したり、アトピー性皮膚炎が悪化することもあります。飛沫(ツバなど)感染する病気です。以前は、症状がひどくなっることも多く、『しょうこう熱』と呼ばれていました。現在は、迅速検査により5分ぐらいで診断できます。陽性に出れば、有効な抗菌薬を10日間以上飲みます。熱は1日で下がることが多いですが、途中で薬をやめてしまうと再発したり、合併症(リウマチ熱や腎炎など)をおこすことがあり、指示通り最後まで服薬することが大切です。溶連菌と他のウイルス感染が合併していると2日以上たっても熱が下がりません。のどの痛みが強くて水分が飲めなくなったときには、脱水症状で点滴が必要なこともあり、再度受診してください。また、家族内感染も多く、40%(兄弟、母親、父親、祖父母の順)にみられます。家族でのどの痛みなどを訴えた人は速やかに検査を行い、陽性であればお薬を内服しましょう。

溶連菌迅速検査 右が陽性反応
▲溶連菌迅速検査 右が陽性反応


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