尋常性白斑



昔「しろなまず」と言われた尋常性白斑は、皮膚表皮の色素細胞(メラノサイト)が減少、または消失しメラニンを作れなくなってしまう皮膚病です。痛くもないし痒くもないので、顔に発症した場合以外は放置してしまうことも多いようです。ステロイドの外用や、ソラレンという光増感物質を外用し、UVA(320-400nmの紫外線)を照射し色素細胞を活性化する(PUVA療法)ことで、メラニンを生成させ治療してきました。しかし最近はヴィタミンD3製剤の外用で色がついてくることがわかり、治療法法も変ってきました。真菌によって色がぬける「でんぷう」やアトピー体質の子供が日焼けした後に色が抜ける「単純性ひとう疹」と鑑別が必要です。

白斑の光線療法PUVA
▲白斑の光線療法PUVA
サットン母斑(黒子周囲の白斑)
▲サットン母斑(黒子周囲の白斑)
両手背の白斑(左右対称性)
▲両手背の白斑(左右対称性)


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