角膜混濁



角膜は、眼球の前面中央部を覆う直径11.5-12mm、厚さ0.5-0.6mmの透明な膜で、眼の屈折力の2/3を担当するレンズ作用を有する重要な組織です。角膜は、表面から上皮・ボウマン膜・実質・デスメ膜・内皮の5層で構成されています。この5層が規則正しい配列をしているため角膜は透明を維持しています。この5層の配列が乱れると角膜は不透明になります。それが角膜混濁です。角膜上皮は傷害されても直ぐに再生しますが、ボウマン膜以下は再生能力が無く、傷が治っても透明性が維持されず角膜混濁を残します。角膜混濁は、混濁の部位・程度・原因・視力への影響により、角膜移植や点墨術など対応が異なります。

角膜混濁
▲角膜混濁
角膜混濁に対する角膜移植
▲角膜混濁に対する角膜移植
角膜混濁に対する点墨
▲角膜混濁に対する点墨


このウインドウを閉じる