顆粒状角膜変性



角膜変性症には顆粒状角膜変性、斑状角膜変性、格子状角膜変性、膠様滴状角膜変性などがあります。顆粒状角膜変性は比較的多く見られ、青少年期から始まって両眼の角膜に小さな濁りができ、年令と共に、濁りが増えていきます。周辺部の角膜に濁りができても無症状ですが、瞳孔の中心の角膜に濁りがでると視力が低下します。稀に、異物感を感じることもあります。常染色体優性遺伝です。進行を止める特別な治療法はありませんが、進行はゆっくりで、視力が非常に悪くなった場合には、混濁が実質の前2/3までなので表層角膜移植またはエキシマレーザーによる表層角膜切除を行います。しかし、この病気では角膜移植を行っても、またそこに同じような濁りができてくることがよくあります。また、エキシマレーザー治療も混濁部が硬く、治療が難航します。幸い、進行が遅いので経過観察も一考です。

顆粒状角膜変性
▲顆粒状角膜変性




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