帯状疱疹



帯状疱疹は水痘のウイルスによって生じる。過去に水痘にかかり、治っても水痘のウイルスが神経節の中に潜伏している状態が続く。ストレスや心労、老齢、ステロイド剤・抗がん剤治療・日光等の刺激によって、ウイルスが再活性化して、神経節から神経を伝わって皮膚に発疹を来たす。発疹の出る前に激しい痛みを自覚し、その後、水泡性の発疹が出現する。神経を伝わって生じるので、身体の左右同時に起こることはない。片側の腹部、胸部、頸部、前額部などに好発する。上眼瞼部におこる(三叉神経第1枝)ものは、激しい頭痛、発疹のみならず、角膜や眼内にも炎症を来たし、視力障害を残すことがあるので、必ず、皮膚科のみならず眼科も受診して欲しい。帯状疱疹の治療は、抗ウイルス剤や頸部星状神経節ブロックなどが主です。帯状疱疹は発疹が治っても、ピリピリ不愉快な痛みを感じる場合があり、これを帯状疱疹後神経痛と言います。帯状疱疹後神経痛は一種の後遺症で、ペインクリニックや鍼灸の適応とも言われている。当院では皮膚科医や鍼灸院と連携して、本疾患についてご相談に応じます。遠慮なくご相談下さい。

帯状疱疹
▲帯状疱疹
帯状疱疹
▲帯状疱疹
帯状疱疹は後遺症として瘢痕を残すことあり
▲帯状疱疹は後遺症として瘢痕を残すことあり


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