角膜鉄粉異物



角膜鉄粉異物の多くはグラインダーや電気溶接など鉄の仕事をしていて鉄粉が眼に飛入して生じる。飛入した鉄粉が直接角膜に刺さるのではなく、多くは上眼瞼の辺縁にとどまり、その後、イオンの関係で角膜に定着する。ひとたび角膜に定着すると鉄粉は鉄錆と共に角膜内に進入する。角膜鉄粉異物を放置すると虹彩毛様体炎が起こり、充血(毛様充血)が著明になり、羞明や眼痛がひどくなる。従って、角膜鉄粉異物は早期に摘出する必要があります。山梨ではぶどう棚の鉄粉異物が多く見られます。

角膜鉄粉異物
▲角膜鉄粉異物
角膜の深い層の鉄錆は特殊な機械で削り取る
▲角膜の深い層の鉄錆は特殊な機械で削り取る


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