慢性前立腺炎症例①’



【前立腺症・前立腺疼痛症候群①の続き】○成因:膀胱頚部硬化症による排尿障害が尿のジェット流・乱流を作るので、後部尿道炎になります。この後部尿道炎が会陰部の痛みや勃起時のペニスの痛みになったのでしょう。排尿障害があると膀胱そのものに水圧による負荷がかかります。膀胱は大量の尿による水圧負荷を嫌がり、膀胱過敏である膀胱三角部炎となります。膀胱三角部炎は残尿感や頻尿の原因になります。○治療:狭い膀胱頚部をレーザー光線と電気メスで広くします。粘膜が汚い後部尿道を電気メスで凝固して新しい正常な尿道粘膜の再生をうながします。敏感になっている膀胱三角部をレーザー光線で一部照射しやはり健康な新しい膀胱粘膜の再生をうながします。○結果:排尿障害は検査で示すように驚くほど改善し、あれほど辛かった会陰部の痛みと勃起時の痛みは消えました。もちろん就寝してからは目を覚まさなくなり熟睡できるそうです。患者さんは大喜びです。●考察:前立腺症・前立腺疼痛症は原因不明の治らない難病ではありません。丁寧に詳しく検査をすればいくつかの既知の病気が組み合わさって複雑な病気を装っている筈です。お気軽にご相談ください。

十分に拡張した膀胱頚部
▲十分に拡張した膀胱頚部
後部尿道炎の電気凝固治療
▲後部尿道炎の電気凝固治療
排尿障害の改善
▲排尿障害の改善


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