眼球突出 |
眼球は眼窩という窪みに位置していますが、角膜部分は眼窩外側縁からはみ出しています。一般に、眼窩外側縁から角膜頂点までの距離が約12~16mm位で、これより短いのを眼球陥凹、これより長いものは眼球突出と言っています。それ以外に左右差が3mm以上あるものも異常と考えられています。計測にはヘルテル眼球突出計や三田式瞳孔計で測定したり、CTやMRIなどの画像による計測で判定します。眼球突出の場合、何時ごろから出現したか、片眼性か両眼性か、複視や眼痛・頭痛を伴っているか、などが重要です。 1.片眼性の眼球突出 ①眼科的なもの:眼科腫瘍、眼窩蜂巣炎、眼窩先端症候群、外眼筋炎、眼窩血管奇形、眼窩内出血、眼窩気腫など、 ②耳鼻科・脳外科・歯科的なもの:上額癌、粘液嚢腫、脳腫瘍 2.両眼性の眼球突出 ①バセドウ病(甲状腺機能亢進症) ②その他:クルーゾン病、ハンドシューラー・クリスチャン病 |
▲眼球突出 |
▲バセドウ病の甲状腺腫 |
▲韓国で見つけた眼球突出の面 |