頭が痛い



頭痛は眼科、脳外科、内科、精神神経科、耳鼻科、整形外科、歯科など多くの診療科に跨ります。「頭痛」即CTやMRIの検査するのは過剰です。慌てずに、頭痛の原因を分析することが大切です。頭痛には急性頭痛(症候性頭痛)と慢性頭痛があります。どんな頭痛か、初めての頭痛か、熱・吐き気があるか、他に随伴症状があるか、など克明に分析して対応すべきです。慢性頭痛には、片頭痛、筋緊張性頭痛、群発性頭痛があり、その多くは患者さんの詳細な訴えのみで判別できます。眼科に関係する頭痛として
①�11狭隅角緑内障発作:高齢者に多い。眼圧上昇、頭痛、吐き気、毛様充血、視力低下、を特徴とします。眼科医の適切な処置が必要です。
②�11閃輝性暗点を伴う片頭痛:若い人に多い。突然、チカチカした光が 見え、何となく暗く見にくくなるのが数分続き、その後、激しい頭痛 が起こる。これは脳内血管の痙攣と拡張によるもので、CTやMRIは正常です。疲れないように充分睡眠をとり、生活摂生が重要です。
③�11その他:強すぎる近視眼鏡、乱視、老眼、眼窩腫瘍、眼部帯状疱疹、三叉神経痛などでも頭痛が起こります。
④�11特殊なもの:原田病、複視を伴う頭痛、心因性頭痛などがあります。遠慮なくご相談下さい。

帯状疱疹が発症する3日前くらいから頭痛が起こることもあります
▲帯状疱疹が発症する3日前くらいから頭痛が起こることもあります
血管新生緑内障は頭痛と眼痛を伴う
▲血管新生緑内障は頭痛と眼痛を伴う
浅前房は突然の緑内障発作で頭痛で始まる
▲浅前房は突然の緑内障発作で頭痛で始まる


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