検診で眼底に白斑ありと云われた



人間ドック、住民検診、職場の健康診断において、無散瞳眼底カメラにより眼底写真を撮られ、眼底に白い斑点(白斑)が認められた場合のことです。眼底に見られる白斑には大別して硬性白斑と軟性白斑があります。
1.硬性白斑:網膜の出血や血管から漏出した成分が網膜に沈着したもので、写真上は硬く見える。硬性白斑にもいろいろなものがある。例えばドルーゼ(網膜色素上皮下の老廃物)、輪状硬性白斑(白斑の中心部に漏出する弱い血管が存在している、星状硬性白斑(腎性網膜症で視神経乳頭が浮腫を起こすと、視神経線維沿って眼底の中心部に星状の白斑が出る)
2.軟性白斑:網膜動脈閉塞症、高血圧、糖尿病などの際に観られることが多く、綿花のように柔らかい感じの白斑。軟性白斑は毛細血管の閉塞に伴って視神経線維が浮腫・膨化したもので、網膜の循環障害、特に、虚血の存在を意味する重要な所見である。

網膜分枝静脈閉塞後に見られる硬性白斑
▲網膜分枝静脈閉塞後に見られる硬性白斑
輪状白斑
▲輪状白斑
腎性網膜症の黄斑部星状白斑
▲腎性網膜症の黄斑部星状白斑


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