難治性遷延性の うつ病に著効薬!

クロナゼパムの併用について

対応できる症状及び疾患の項でも簡単にふれてますが 本来 ベンゾジアゼピン系の抗不安薬で かつ抗けいれん作用がある為に てんかん治療薬として使われているクロナゼパム(商品名ランドセン等)が 治りにくい遷延性のうつ病に とてもよく効くという文献(川崎医大の青木教授らが数編の論文を発表してます)があります この論文の存在は 案外知られてなくて 論文を拝読した当時 厚生労働省の薬事審議会の委員もされていた精神薬に詳しい方に この文献について質問したところ 全く存じあげておられませんでした。 抗うつ薬に加えて このクロナゼパムを併用すると 1ないし2週間で効果が現れ 80数%が ほぼ完全寛解に達するそうです 薬の血中濃度を測定しながら 安全かつ効果的に使用することが必要です 当院でも数拾例に使用したところ その効果に驚いています SSRIとクロナゼパムそれにPlaceboを用いた群との間に 統計的に差のあることを示した論文がAm J Psychiatry 1998 に載っています この併用療法の効果を 科学的に証明したものです    


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