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毎月1回の急性膀胱炎の正体
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高橋クリニック
(泌尿器科) 高橋 知宏 |
発生の途中で「子宮内膜細胞の元」は胎児の中を移動をして子宮の中に定住します。移動途中で迷子になった細胞が子宮以外の臓器に定住することがあります。これを異所性子宮内膜症と呼びます。臓器は小腸・大腸・膀胱・卵巣・腹膜などです。生理が始まるとともに異所性の細胞も活動し始め、小腸・大腸では下血・血便、膀胱では血尿・膀胱炎、卵巣ではチョコレート嚢腫、腹膜では出血性腹膜炎の症状が毎月出現します。 このご婦人は12歳から初潮があったそうですから、30歳までに18×12回=216回膀胱内で出血が繰返され、206回目から膀胱が刺激され膀胱炎症状が出現したのだと推測されます。最終診断・治療としては内視鏡手術で腫瘍を切除して病理学的検査を行うことになります。 患者さんは超音波・膀胱鏡検査前の私の説明で「目からウロコが落ちた」と納得されました。検査結果で更に納得されました。 【図表】超音波検査では膀胱内に直径2cmの不鮮明な塊が確認できます。 【写真】膀胱鏡検査所見:膀胱の右後壁にジャガイモ型の直径2.5cmの膀胱腫瘍が確認できます。表面は比較的滑らかで一般の膀胱腫瘍とは異なって見えます。腫瘍の粘膜の下に赤い所と青い所が見えます。赤い所が今回の生理出血で、青い所は先月の生理出血と思われます。 |
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