はらこどもクリニック（小児科） 原　朋邦

無頓着に処方している医師が最も悪いのですが、勝手にペタペタ貼っているお母さんもどうかなと苦々しく思っています。ホクナリンは内服薬が先に作られた気管支に分布している交感神経を刺激して気管支を拡張させる薬剤です。完全に気管支だけに効果を発揮するのではなく、ほかの作用をもっているので、副作用は当然ながらあります。喘息のときに使う気管支拡張薬が過剰に使うと怖いことはよく皆様はご存知だと思います。その薬なのです。内服薬ですでに同じ作用の薬が使われているのに勝手に貼ることは過剰になると思いませんか。咳止めではないのです。何故、どのような場合に貼るのかよく聞いてから使いましょう。