睡眠についてⅢ


睡眠薬について

西銀座診療所(内科)
隈部時雄

「睡眠薬について」

日常生活の改善を行っていても不眠が続く場合、睡眠薬も考えなくてはなりません。
不眠にはいろいろなパターンがあるのよく調べたうえで、自分に合った睡眠薬を服用します。
一口に睡眠薬といってもいろいろな作用の薬があります。
それぞれの患者さんにより、睡眠薬の処方が違います。
ですから他人の睡眠薬をもらって飲むのは大変危険です。
睡眠薬を服用する場合には、必ずかかりつけ医に相談しましょう。





「いろいろな不眠症」

*睡眠相遅延症候群
 睡眠時間が著しく遅れるという病気です。
 夜、布団に入っても寝つかれず、明け方近くなってようやく寝つきます。
 早く寝たくても眠ることができず、当然朝は起きられず、昼過ぎまで寝てしまいます。
 そして日中は頭も体も活発に働きません。
 そのため仕事や勉強に支障を来すようになります。

*睡眠相前進症候群
 睡眠時間が著しく早くなるという病気です。
 高齢者やうつ病の人にみられます。

*睡眠時無呼吸症候群
 睡眠中に一時的に呼吸が短時間停止し、一晩のうち何回も繰り返すという病気です。
 肥満症の方に多くみられます。睡眠薬の服用やアルコールは止めた方がいいでしょう。

*お年寄りの不眠は生理的な変化
 高齢者になると、昼寝やうたた寝が増え、眠りが浅くなり、夜目が覚めることが多くなります。
 肉体的にも衰え、疲れて早く寝るようになります。




このウインドウを閉じる
この病院のホームページへ