「睡眠についてⅡ」


「不眠症とは」

西銀座診療所(内科)
隈部時雄

「不眠症とは」

不眠症とは、眠れない状態が続く場合、又は眠れない為に翌日気分が優れず日常生活に
支障を来す場合をいいます。
 眠れない日が、一カ月に数回程度なら、あまり気にすることはありません。
 また短時間の睡眠でも熟睡感が得られるなら、不眠症とは言えません。

「不眠症の原因」は日常生活の中に潜んでいます。
早めに生活改善の工夫を。

 「ストレスが多く眠れません」「夜勤の次の日、疲れているのに眠れない」「ニューヨーク出張から帰って以来、1日中ボーツとしています」
診療所には睡眠に対して不満を訴える方が、毎日何人かいらっしやいます。
その中で「不眠症」と診断のつく方は半分以下です。
現代社会における複雑な人間関係、さまざまなストレス、深夜の勤務等によって、ゆっ
くり眠れない 「不眠症」という方が増えています。
そのような場合、私は患者さんのお話をよく開くことをモットーにしています。
日常生活の中に、本人の気づかない原因が潜んでいるケースがほとんどです。




「ゆっくり眠れる」 
日常生活の改善ポイント

〇規則正しい生活
 不規則な生活は睡眠リズムを乱す。
 昼寝は避ける。自分の生活リズムを守る。

○ストレス発散
 趣味などでストレスを適度に発散する。
 楽しい仲間を作る。休日に海岸や森林へ行く。

○運動
 適度の運動は、快い睡眠の手助けとなる。
 健康ウォーキングやストレッチ体操。

○寝室と寝具の工夫
 騒音や光への対応をする。厚手のカーテンの利用。
 布団も柔らかすぎないように。
 温度湿度の調節、換気を良くする。
夜食とり過ぎ、コーヒーやお茶を避ける。
 夜遅くのアルコールは控え目に。

○ぬるめのお風呂
 ぬるめのお風呂で、心身をリラックス。
 セルフマッサージ。

○音楽や香りの利用
 眠りを誘うここちよい音楽。ラベンダーの香りを寝室に置く等、いろいろ工夫する。

○時差ボケ対策
事前に現地に合わせて睡眠時間の調整。
到着後にプールでゆっくり泳ぐ。



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