ぜんそく


日常生活の注意10カ条

西銀座診療所(内科)
隈部時雄

ドクターアドバイス画像
▲隈部院長
①原因物をさける(ホコリ・ダニ等)
②食事の注意(腹八分目、夜食はダメ)
③必ず禁煙(家族も禁煙)
④感染(風邪)の予防
⑤薬にも注意(アスピリンなど)
⑥皮膚の鍛錬
⑦軽い運動(激しい運動はダメ)
⑧ゆっくりと入浴、リラックス
⑨アルコールは控えめに
⑩かかりつけ医で診察、予防治療

気管支ぜんそくは、突然におこるゼーゼーといった荒い息遣い、せき・たんが続く、息切れがする等の症状がでる病気です。そして、この病気は慢性の経過をたどります。荒い息づかいの原因は、空気の通り道である、気道(主に気管や気管支)が、浮腫や炎症などにより狭くなるためです。
さらに、発作がひどくなると、呼吸困難を起こすこともあります。素人判断で風邪と勘違いしてしまうケースもよくあります。必ず「かかりつけ医」を受診し、きちんと診断をつけ、治療するようにして下さい。

気管支ぜんそくは、気管支が異常に過敏になっている状態です。主な原因としてはアレルギーがあります。その他に感染、運動、ある種の薬(痛み止めや風邪薬等)、職業性の因子、精神的なストレスなどがあります。
アレルギーに関係しているケースが多く、その原因となるアレルゲンは、私達の周りには無数にあります。アレルゲンを吸入すると発作が誘発されます。室内のほこりやダニ、杉やブタクサなどの植物、ガンジタ(かびの一種)、ペットの毛、など色々あります。ぜんそく患者さんに家ダニのアレルギーテストをした結果では、何と全体の60%もの方が陽性でした。
次にぜんそくの誘因、すなわち引き金になるものとしては、第一はかぜ、第二には気候、特に寒冷、そして第三には過労といえます。このように誘因にはいろいろあり、通常はいくつかの誘因が重なりあってぜんそくになります。
つまり個人によって原因と誘因は、様々なものがあると言えます。日常生活の中で工夫すれば防ぐことも可能な点もあります。「日常生活の10カ条」を参考にして下さい。
続く



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