風邪は万病のもと 3


様々な風邪の合併症

西銀座診療所(内科)
隈部時雄

 昔から「風邪は万病のもと」といわれていますが、風邪の合併症としていちばん多くみられるのが肺炎です。特に高齢者の場合、あまり高い熱が出ないこともありますので、十分に気をつけてください。咳などの症状が長く続いた場合には必ず近くのかかりつけ医で胸部レントゲン検査などを受けるようにしましょう。

 また、風邪の合併症としては中耳炎、結膜炎、副鼻腔炎、そして髄膜炎などもあり得ます。また喘息などを合併したり、急性腎炎や心筋炎、急性肝炎などを併発することもあります。

 また容易に薬局で風邪薬を買って、それだけで大丈夫だと勘違いしないようにしてください。以前新聞でも問題になりましたが、薬局で売っている風邪薬にも重大な副作用があり、スティーブンス・ジョンソン症候群という病気の場合には万が一の場合死亡してしまうことさえあります。風邪かな?と思ったらまずはじめに近くのかかりつけ医で診察を受けるようにしましょう。
-続く-


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