低血圧症 (3)


治療薬について

西銀座診療所(内科)
院長 隈部時雄

ドクターアドバイス画像
▲隈部時雄 院長

 低血圧症は体質的な要素が多くあり、一生つきあわなければならない病気です。よって治療の第一は『日常生活の改善10か条』を実行することです。

 薬は症状がひどい時を中心に、医師の指示に従い使用して下さい。例えば、1年のうちでも、症状が強くなるむし暑いシーズンや冬場に重点的に用います。また、午前中に症状が出る時は、朝だけ薬を服用すればよいこともあります。旅行の時は念のため薬を持っていきましょう。何か異常があったら直ぐに医師に相談して下さい。

 低血圧症の治療薬は、血圧を上昇させる作用の薬を使用します。特に立ち上がった時の血圧下降を少なくする薬が用いられます。例えば、心臓の収縮力を強くする薬などです。またその他にも不定愁訴がいろいろ出ることから、自律神経調整剤や精神安定剤などを併用することがあります。<つづく>




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